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堕落と混迷の日々

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2007-04-15 [日] ひと区切り。

_ [鳥人間]台熱線改良完了

発泡スチロール板から翼の部品を切り出す為の道具の改良を完了した。1月に手を付けて、間に風速計製作を挟んで3ヶ月掛かったことになる。原理的には抵抗線に電流を流して、ジュール熱によって焼き切るという構造に変更は無いのだけど、抵抗線の支持を強化して切断面の精度向上を図った。

結果は、メンバーのツッコミ待ちですかね。未だ目立った不評はないんだけど、セットが面倒くなったものと思われます。

_ 理系白書読了

毎日新聞の連載を纏めた、理系の現状を鋭く指摘するリポートでした。

日本社会における理系の立ち位置、理系への評価の変革、教育の場での理系、理系と研究、等々の多様な角度から理系の実態を数字も出して描いている。理系が何を担っているのか、何ができるのか、どうあるべきなのかについて参考になる報告が連なっている。数ページで1記事のようなので、少しずつ読むこともできる。「理想と現実の間をつないでくれるのは、僕の場合、技術です。」という、環境を意識した土木技術の先駆者の言葉が印象に残った。

_ 原発から風が吹く 読了

九州を舞台とした、反原発派による、原発というシステムとの攻防の記録。前半には原子力開発や原発の災害時の対応等の問題を具体的に指摘し、九州の原発がどういうものかを把握することができる。後半には原発が建つまでの電力会社や政治や推進派・反対派の駆引きが、反対派の視点から生々しく書き綴られている。かなりダークな政治の側面も書かれている。左の人特有の言い回しも見られるけれど、そういう事を呼ぶ原発というものの性質も伺える充実の記録となっている。電気系の人間として考えさせられる本だった。

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