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堕落と混迷の日々

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2007-03-14 [水] 古代からの生命とのシンクロ。

_ 鹿児島到着、屋久島へ

5:30頃バスの中で起床。あまり熟睡できなかった。周囲はまだ寝ている。6時過ぎに鹿児島中央駅に到着。駅周辺にはあまり人影がない。しかも寒い。平地でこれでは、山中はやばいかもと話しながら、コンビニで朝食を買い、腹ごしらえをした。

7時前にまたバスで港に向かう。意外と市街地が広い。15分ほどで鹿児島港に到着。7時半頃にトッピーに乗船。高速水中翼船である。たまにイルカ等とぶつかって報道されるやつだ。2時間ほど乗船。

屋久島には10時頃到着。海からでも山が切り立っているのがわかる。険しそう。白谷雲水峡行きのバスに乗り、30分程揺られる。バスだけでかなり高度が稼げている様子だ。

_ 入山

10時半頃に降車し、入山手続等を済ませ、休憩を取る。11時頃入山。

時折、休憩を取りつつ登る。やはり、やや険し目の山道が続く。東北合宿の時よりまた少し荷物を軽くできたので、足への負担はさほど感じない。

屋久島の森は他と比べても、やはり杉が多い。根が至る所に出ている。しばしば、成長した杉が森の住人然として立っている。杉たちの間を縫うように歩く。

昼前、同行の友人達が鹿を発見した。ヤクジカだ。大きさは野犬程度で、人を見ても逃げない。少し遠巻きにこちらを見ながら、草を食んでいる。下顎を横にスライドさせながら咀嚼しているのがわかる。野生の鹿の静かな出向かえにほっこりする。

昼に三本足杉に辿り着く。杉の巨体が三本の太い根で支えられている様子は、よくできた建築物のような不思議な安定感があった。少し行った所でビビンコ杉も確認。

13時頃白谷小屋へ到着。小屋という語から想像していた木造のものではなく、コンクリのブロックで出来た白塗りの平屋だった。遠目には公園の公衆トイレにも見えてしまう。ここで少し休憩を取り、先へ向かう。

_ トロッコ道

14時過ぎに、トロッコ道へ合流する地点へ到達。作業用のトロッコ軌道の中に、歩きやすいように木道が敷いてある。荒川登山口から登って来る方でなく、縄文杉の方へ向かう。

トロッコ道は、それまでの山道とは違ってかなり歩き易かった。やや単調ではあるけれど、上下の移動が少なくて済むのが楽だ。

15時半頃、トロッコ道の終点へ着く。水場で水分を補給して、再び山道に分け入る。入山が遅かったため、16時の到達は難しそうだ。森が深いので、既にやや薄暗く感じる。メンバーの歩調に合わせつつ、先を急ぐ。

_ 縄文杉

縄文杉には、17時過ぎに着いた。やはり大きい。親玉の風格。周囲は根と樹皮の保護の為に、近寄れないような閲覧コースが敷いてある。膨大な「時」を内包した生命の紡ぐ空間に、しばし心を預けたのち、再び先に向かうことにした。

_ 高塚小屋

縄文杉からほどなく、高塚小屋に到着した。こちらもやはり、コンクリートブロック造りで、斜面に平行に細長くなっていて、内部には二段の寝床があった。ここへ来る途中、下山中のおじさんから高塚小屋はいっぱいだとの情報があったので心配したが、何とか詰めて貰い、場所を確保することができた。既に10人ほど人が居た。WillcomのPHSで記録打ってる人が居た。

木の床は暖いとはいえなかったが、百均で入手していた1mm厚の銀マットが案外断熱に優れ、就寝時はもちろん座っている時も役に立った。

室内はさほど低温にならなかったが、外気は確かに下がりつつあり、テントで寝るはめにならずに済んで助かった。

外には霧が降りつつあった。明日は雨になるようだ。

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