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堕落と混迷の日々

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2007-03-15 [木] 悪天に恵まれた出会い

_ 雨中の出発

4時半頃目覚めて、外を見てみる。やはり雨が降っている。激しくはないけれど、ぼつぼつと粒が落ちて来る。霧が出ていて視界も悪い。10mも向こうは霞んでいる。この様子が続くと良くないなと思いつつ、しばらく悶々とする。

結局、日が昇ると視界は良くなってきたので、7時半頃小屋を出る事にした。雨の方は相変わらずだったので、手持ちのビニール袋でザックカバーをあつらえて出発。

_ 新高塚小屋

今朝はいつも先を行くIと歩いて、8時50分頃に新高塚小屋に到着。9時前には皆揃って、小屋で休憩を取る。

この小屋は木造で、内部も広く、炊事できるようなテーブルも設置してある。水場も近いようだ。小屋の良さに皆で感心する。ここにザックを置き、8時15分頃に皆で宮の浦岳へ発った。

_ 天候不順

しばらくは今までどおりの森林帯が続いていたが、しだいに樹木が低くなり、笹等の生えた低木の間の道になった。

標高が上がるにつれて、風の強さが感じられるようになる。道も花崗岩が露出している所が多くなってきた。幸い風化で程良く崩れているので、雨の中ながらあまり滑りはしない。

10時半過ぎに、平石に到着した。小高くなっている上に巨岩が並ぶ、変わったポイントだ。風が吹き抜けていて、長く留まると冷えそうだった。軽く食料を補給して、先へ向かった。

平石から暫く行った尾根沿いの道で、左方から強く風が吹き抜けている場所があった。霧もあり、視界も100m程度だっただろうか。雨も続いていたし、メンバーから退転の案が出た。僕はまだ行けるかと思っていたのだが、確かに軽装な割には天候も悪く、撤退する雰囲気が漂っていたので従う事にした。迷ったら安全サイドに依るべきだしね。

かくして宮の浦岳は次回の目標としておあずけとなった。

_ 予定変更

本来なら、登頂の後に新高塚へ戻り1泊し、白谷山水峡を経て下山の予定だったのだが、ここへきて時間に余裕が出来た事で、1日2便の荒川登山口からのバスで街に降りるという案が浮上した。

問題は、地図で予想される荒川登山口への到達時間がややギリギリな事と、白谷小屋を使わない事で余計に宿泊費が掛かりそうな事だった。

そこで、まずはどちらにも行ける「楠川分かれ」の分岐点までの時間を見て、また話し合おうという事になった。

ここでまた問題が発生した。先行の2人と後発の2人の歩調が合わず、先発隊が雨の中でまちぼうけという事態になったのだった。結局最大1時間以上のズレが生じてしまった。

_ 高速下山

楠川分かれで会えた時には、15時30分を回ろうとしていた。荒川に降りるとすれば、17時の発車まで、残された時間は約1.5時間。メンバーの顔には疲れが浮かんでいた。ここで、より険しい山道の白谷山水峡を選び、白谷小屋を寝床にするよりは、街に降りた方が良かろうとの合意が成立した。

皆で隊列を組み、猛然とした早歩きが始まった。トロッコ道の途中、いくつかのグループを追い抜いた。

皆の早足の結果、16時半頃に登山口への到達が達成された。ひとまず、街に降りられることとなった。既に先着のグループがストレッチ等をしている。ようやく荷を降ろすことができ、下界に行けるという実感が湧いた。

_ 民宿いわかわ

閉店間際の屋久島観光センターで、素泊まり民宿のリストを貰い、手頃な所から電話で問い合わせ。その中で、素泊まり3千円の宿がわりと近くにあるようなのが判明した。場所を聞いて数百メートル歩いた所に、その宿はあった。

行ってみると、釣具屋さんの経営のようだった。2階に案内され、シャワーや風呂が使え、炊事も出来ることが判明した。食糧も余っていた僕らには好都合だった。

その夜、宿のおやじさん達を囲んで宴会が始まった。山中で見掛けた獣の肉とか、鯖の刺身とかの新鮮な素材を出して頂き、色んな話を聞かせて貰った。他の大学の卒業旅行で来ているという人も居た。思いがけず、旅先で良い出会いをすることができた。宿の方や同席の人達に感謝。三宅とかいう焼酎はおいしかった。

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