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戸井十月氏の著作。革命指導者、チェ・ゲバラの伝記である。実家の本棚で見つけて手に取った。彼のことは確か VaraTerm や Poderosa を調べていた時に知って気になっていたし、WBCで今日の日本の相手はキューバだったのでよい機会だと思い読んでみた。
穏やかな共感と、ある程度の客観性を保つ文体から、生涯その歩みを止めることのなかった反骨の志士の戦いを彼と同高度の視点から辿ることができた。生い立ちからバイクでの大陸縦断、キューバ革命を成し遂げてボリビアでその生涯を閉じるまでが生き生きと綴られている。鮮烈な彼の生きざまは今なお伝説として聞く者の心を揺るがす。
この本読んで、フィデル・カストロのイメージが変わった。中南米の小国の、ロシアの傀儡政権の独裁者から、理想と人望を持った反米帝主義の英雄に格上げ。
また、価値観の転換を迫られるほどの体験を伴う旅というものを、してみたいものだと思った。必ずしも現実の旅でなくてもよいけれど、狭い了見に固定された貧弱な精神だけで為せる事は何もないような気がする。
しかしきっと、性急に都合のよい逃げ道を見つけることでなく、自身の可能性に真摯に向き合うことこそが今の自分には必要な事なのだろう。壮大な夢を描き、目の前の現実を確かに擦り合せてゆく試みから、初めて形あるものが生まれうるに違いない。
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この間、なぜか母親に「その格好、チェ・ゲバラっぽい」と言われてから(無論そのあと顔が全然違う悪い意味で、と付け加えられたが)気になってたんですが、sunaさんとは不思議とそういう人と出会う時期が似てますな〜(笑)<br>未だに革命の代名詞として何も知らない若者にすら染み渡っている(ロゴ入りTシャツとかあるし)彼の「生きているかのような存在感」を目の当たりにすると、人生の本当の意味を解することはますます混迷を極めるところですな。。。
たとえ生命の灯が消えても、その生きざまは人の心に残ってゆく。<br>そんな人生には、憧れを感じるよね。