«前の日記(2006-03-11 [土]) 最新 次の日記(2006-03-13 [月])» 編集

堕落と混迷の日々

見てくれた人:人

Sunaの仲間のヒトビト
Sunaの観測地点
Sunaの聞いてる曲

2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|04|05|06|07|08|09|
2009|01|03|08|09|10|11|
2010|01|04|05|06|07|08|10|
2011|03|08|
2013|08|

2006-03-12 [日] 合宿4日目

_ 今日はやばいかも…。

朝5時に起床、7時30分に出発。天候悪化が心配だった為、ハイペースで第一山小屋跡を目指す。今日は異様に湿度が高く、太陽も隠れていて不快である。休憩も入れつつ、10時30分に第一目的地へ到着。予定より1時間早い。ここで休憩を取って昼食と河川水の煮沸をしていた時に、軽く雨が降り出す。メンバーの顔に焦りが浮かぶ。雨が降り出すと、道がぬかるむので行動のペースが落ちる。さらに、今日の難所である3箇所の渡渉点が増水したり、鉄砲水が来たりする恐れもある。山に取り残される場合すらある。早めに切り上げて次の目標、渡渉点全クリを目指して行軍再開。千葉大はここで野営を予定しているとの事だったが、大丈夫だろうか。

沢沿いの昇降を幾度となく繰り返して、24箇所に及ぶ道標を一つずつクリアしていく。数字が上がっていくのが嬉しい。しかし、同じ様な道の連続で、景色も似ているので、あまり達成感はない。ザックに大荷物を入れているためもあるだろうが、今までの登山の中で一番ハードな縦走であることは間違いないと感じる。それでも、脱出が視野に入って来ているので昨日より精神的にやや楽である。リーダーのK磯君の足取りも昨日より確実に山に慣れている。

あと数個の標識を残すのみとなった頃に、通り雨が降る。時間は長くはないのだが、雨量は多い。高湿度の密林でサウナ状態だったところに、冷たい雨が降り注ぐ。肌が冷やされてゆく感覚が心地よい。地面はぬかるみが増えている。状況としてはほぼ最悪のコンディションといえるだろう。もう先は見えているのが救いである。

あまり喋りもしないで黙々と大富口を目指す。標識の数字が最後に近づく。道は楽にはならない。ひとしきり歩いた頃、開けた場所が見える。先頭を行っていたN野君が奇声を上げる。大富口だった。密林の切れ目が縦断成功を告げていた。ザックや軍手を脱ぎ捨てて喜びに浸る。14:15のことだった。まさか今日、それもこんな早い時間に抜けられるとはさすがに思っていなかった。すぐあずまやがあり、コーヒーやスープを沸かして飲む。安堵と充実感が心を満たす。

しばらくして、また歩きはじめる。バス停まではまだ林道が8kmほどあるが、これまでの山道に較べれば問題ではない。ほぼ下り坂である。疲れた足で、軽快に麓を目指す。途中、展望台などに立ち寄りつつゆっくり歩き、大富の売店には16時過ぎにたどり着く。初めて、480mlのポカリスウェットを一気に飲み干した。

_ 大風で揺れ動くテントで宿泊

ミトレアキャンプ場へバスで移動し、一人600円払ってテント設置。温水シャワーが使い放題。それでも仲間の2人は明日のホテルに楽しみを取っておくという。恨めしげな視線を無視しつつシャワーを使用。

ザックカバーを買っていなかった為、シュラフが濡れていた。服もホテル用に取っておいたもの以外は濡れている。テントも今日は濡れるだろう。とりあえず濡れたまま銀マットの上に寝ることを試みるが、寒さがやばかった上に乾く気配もないので乾いた服に着替えてレインスーツを上下着込んで靴下を2枚重ねて寝る。大風で、ペグも置いてきたのでテントが浮く。タープ張ってペグ打った隣のテントはまったく動じる気配がない。今度は軽いペグを探して持って来たいと思う。

お名前:
E-mail:
コメント:
[]

サイト構築中…完成はいつの日か。
連絡先:sunasaji+web at gmail dot com