見てくれた人:人
Sunaの仲間のヒトビト
Sunaの観測地点
Sunaの聞いてる曲
今学期最後のコマが終わり、軽い開放感を感じて、外を見る。
今日は朝からずっと、殆ど雲がない。ハレーションが見えそうなほど、眩しい青。
記憶の澱がちりちりと灼ける。以前にこの青を見たのはいつだっただろうか。
柔らかな春か、刺すような夏か、高らかな秋か、凛とした冬か。
いつであれ、この色の前の僕は、ただ焦らされる無力な砂粒でしかなかった。
無邪気に主張される無限の可能性が、どこまでも有限の個を照らす。
おまえはどこに行きたいのか、おまえのしたいことは何なのか。
その色に急かされるように、したいことのリストを書いてみる。
ところが、書いたそばから、文字列が色を失ってゆく。
あれに自然と対峙できるようなことがらは、そうそうないのだ。
リストは次第に、すべきことを含み始めた。
それらは、比較的優先順位が低いものと思いたかったことがらたちだった。
それでも、それらは存在感を弱めようとはしなかった。
頼りなかったはずの小さな紙が、このとき意志を持っていた。
すべきことのリストが、意外と大したことがなかったことのリストに変わった頃、空はすっかり落ち着きを取り戻していた。
いつもより少し澄んだ夜空で、星達が微かに笑っている気がした。
サイト構築中…完成はいつの日か。
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