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堕落と混迷の日々

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2007-01-29 [月] 寒過ぎ…!

_ 献血初体験

伊都の図書館前に献血バスが陣取っていて、気になってたところに声掛けられたので挑戦してみた。やや胡散臭い気がしながらも、以前から一度やってみたいとは思っていたんです。以下ややリアルなので、血液系の話題とか苦手な方はスルー推奨。

まず2号館の1階に案内されて、内心戸惑っている所にポンと問診票渡されて、住所やら氏名やら病歴やら記入。一応見開き2ページの説明パンフも渡されたけど、デメリットとか読んで逡巡してほしくはないのだろう。書いて、並んでという雰囲気。量も400mlでお願いしておりますとの事だった。(200mlではなく。)

その後しばし椅子で順番待ちして、微妙に目を合わせてくれない医者による問診。体調は悪くないかとか記入事項についての確認された。

さらに、隣の長テーブルにて看護婦さんにより検査の採血。開けた空間だったしすぐ採られるとは思ってなかったので、ちょっと驚く。彼女らにとってはどこだって仕事場なんだと妙に納得。

右手の血管が太いから左手で検査用のを採るとの事。2度さすのかよとまた焦る。しかも採血用だから針太く見えるし。…だが以外と痛くは無かった。上手かったのもあるだろうし、シリンダーの付いてないまさにボールペンの芯のような注射器?だったのがあるかもしれない。血圧で自然と吸い上がるようだ。その場で手際よく簡易血液型検査と濃度の検査が終わり、いよいよバスへ。

バスの後部から乗り込む。待合室のようになっており、3名の先客が居た。繁盛しているっぽい。パンフに目を通し終って、おもむろに持参の参考書を読み始めるも、実のところ緊張であまり集中できない。他の人とは特に話すとでもなく、順番待ちの微妙な緊張の空気を共有する。

バスの中央右方に看護婦さんが3人入った作業場があり、それを囲むように3つの寝台がある。採血終りましたとの声が聞こえるが、すぐに放り出すことはなく、しばらく安静にさせて飲み物飲んで落ち着いた後でまた受付の所に行かせるシステムのようだ。5分おきくらいに先にお待ちの方、と声が掛かる。人によって時間掛かったりする事もある様子だ。

15分程と思うが、順番になった。靴脱いで台に上がる。姿勢調整して準備。2種類の消毒薬で念入りに拭いた後、採血管登場。針太ぇよwwとか思ったが、挿すのは一瞬だったし採取中は痛くは無い。10分程で終るとの事だった。時間掛かるのかと思っていた。

うまく流れなかったらどうしよう等との心配もよそに、順調に採れているとの事。時折、健康なはずなのに手当てを受けている様な妙な錯覚に襲われる。

機械にぶわんぶわん振り回されている透明パックに充填されつつある暗赤褐色の液体を見ながらこれまた妙な感覚を覚える。あのパックに移りつつあるのは、僕の存在を維持し、満たしている媒体の一部であり、僕と外界との違いを知る、まさに生きた生命の部分であるはずなのに、パックはいかにもな無機質を主張している。まるで、工場で生産された試薬か何かの様に。それが、自己の範囲についての奇しい疑問を投げかける。現時点ではどこまでが自分なのだろうか。管の手前か、管の中か、パックの中までか。

あまり共感する人は居ないとは思うが、これから妄想した事まで書いてしまおう。

この行為の延長線上に、僕は自己の存在の流出を見てしまったのだ。

現実にはありえないとは思うけれど、どこかに僕という総体の維持が不可能になる臨界点がある筈だ。僕にとってその点を越える事は、あるいは僕から流れ出たものにとっての僕の存在の意味は、現時点とどんな違いを成すのだろう。

それは、今ここに存在する自己の生の定義を意識せざるを得ない問いだった。

そのような事を考えながら、不思議とさしたる恐怖や不安は無かったように思う。だが不思議な感覚はずっと消えなかった。

もちろん、所詮は再生可能な資源の一部を供与したに過ぎない。せいぜい1日も経てば回復するのはわかっているのだ。

看護婦さんが、血液の6割は水分ですから、この後暫くは水分取って安静にしてくださいね、と言ってくれた。別に悪意を感じたわけじゃないし、少しばかりの自分の血液が惜しいわけじゃない。けれど、この摂取する水分と提供した水分との違いがまた意識された。

十何分かで終わり、バス前部の休憩室でミルクコーヒー貰って、さらに受付に戻ってから缶ポタージュとお菓子まで貰ってしまった。

その後は、少しだけ普段よりふらつく傾向があるように感じた。自転車乗ってる時に脾臓の辺りにやや負荷を感じた。想定の範囲内ではあるけれど、影響が無い事もないのか。個人差はあるだろうけど。また参加してもいいかな。僕の場合思ったほど気軽にはならないようですが。

こんな長いエントリにするつもりは無かったのだが、つい書いてしまった。意図したわけではないけれど、不快に感じた人が居たらすみません。…献血しながらこんな事考える奴なんて、単なる変人なんだろうなぁ。orz

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]
_ こたか (2007-01-30 [火] 10:10)

乙〜!!<br>またする気があるなら、キャナルとかイムズでの献血するといいよ^^<br>DVD見てお菓子食べてフリードリンクで雑誌読んで。。。<br>キャナルは申告するとヘッドフォンも貸してくれるしね。<br>ただし2時間ものの映画は3回に分けて見ないとムリ。<br>一回が成分の45分なので。<br>400より長いけど、戻ってくるからおもしろいですにょ。

_ にっしー (2007-02-01 [木] 13:51)

自分も献血したら、きっと同じようなこと思うんだろな、<br>なんて思いながら、sunaさんみたいな、まとまりのある文章で<br>まとめらられないだろうなと思った・・。(汗)

_ suna (2007-02-01 [木] 14:09)

>kotaka<br>戻ってくるのか。しかも豪華施設?w<br>影響はより少ないのかもしれないね。行ってみたいかも。<br>>にっしー<br>勢いで書いてしまいました^-^;<br>どきどきだったよ。

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